陰嚢湿疹は腸内環境の改善で本当に治るのか。
かゆみの症状には一般的に「塗り薬」で解決しようとしていますが、実は陰嚢湿疹は表面的な問題だけではなく、体外・体内の両方にあると言われています。中でも、体内的な問題として「腸内環境」は陰嚢湿疹と密接な関係があります。
- 陰嚢湿疹はアトピーの症状に近いもの
- 陰嚢湿疹の原因の一つ「食生活」
- 食生活の偏りによって起こる体内の変化
- 腸内の健康状態をセルフチェック
- 陰嚢湿疹を治すためには「腸内環境」の改善を
- 食生活の調整とビフィズス菌で腸内環境改善を
- この記事のまとめ
陰嚢湿疹はアトピーの症状に近いもの
陰嚢湿疹は医学的にはアトピーには分類されませんが、衣類のこすれなどの体外的な要因とストレスと・食生活の変化によって起こる免疫低下などの体内的な要因が複合的に絡み合っていると言われています。 近年ではアトピーに近い位置づけで語られることも増えています。
また東洋医学では、体内の異常が起きた場合、それを知らせるために人間の表面を覆っている皮膚に炎症症状を起こし、本人・他人に体内の異常を知らせると言われています。なので、陰嚢湿疹も単なるかゆみだけではなく、体内的な異常にも目を向ける事が必要になります。
陰嚢湿疹の原因の一つ「食生活」
陰嚢湿疹の体内的な要因を考察すると、現代人の食生活が挙げられます。戦前の日本の食事では殆ど食べられなかった卵・牛乳・牛肉などが、欧米スタイルの食事の浸透で多く摂取されるようになりました。また、現代の食生活で代表的なインスタント食品・ジュース・外食などを通して、添加物を直接的に摂取したり、場合によっては抗生物質や農薬を間接的に体内に摂取するようになりました。
その結果、食事の欧米化が急激に慎重した1960年代頃から、アレルギーやアトピーなど皮膚炎症疾患者数が増加傾向にあります。このように食事と皮膚の炎症疾患は密接な関係にあると言えます。陰嚢疾患もまた例外ではないですね…。
食生活の偏りによって起こる体内の変化
陰嚢湿疹は食生活の変化により、引き起こっているということは述べましたが、食生活が偏ると身体には具体的にどのような変化が起きるのでしょうか。
卵・牛乳・肉などは栄養価に優れている食品ですが、摂取しすぎると腸内で悪さをする悪玉菌を増殖させます。悪玉菌が増えると腸内の免疫が低下し、食物アレルゲンが血中に流れ出て皮膚炎症を起こす事も医学的に証明されています。また、添加物や消化器で分解しきれない過剰脂肪などは血液をドロドロにし、毒素排出を妨げ、代謝酵素が低下し、皮膚炎症を引き起こします。
腸内の健康状態をセルフチェック
ここで腸内の状態をセルフチェックしてみましょう。チェックッ数が多いほど、腸内環境が荒れていて、陰嚢湿疹の原因の一つとして腸内環境の改善が求められます。
〈生活習慣編〉
□排便のサイクルが決まっていない
□喫煙する
□オナラが臭い
□肌荒れ・ニキビが出来る
□顔色が悪い
□運動不足である
□寝つきが悪く、寝不足
□ストレスを常に感じる
〈食事編〉
□朝食を抜くことが多い
□朝は忙しい
□外食は週に4回以上
□野菜不足だと思う
□肉を多く摂取する
□牛乳や乳製品が苦手
□アルコールを多く摂取している
□食事の時間が不規則
〈トイレ編〉
□いきんで便をする
□排便後も便が残っている気がする
□便が極端に硬い
□便が極端に柔らかい
□便の色が黒っぽい
□便が臭い
結果は、チェックが4個以下=実年齢、5~9個=実年齢+10歳、10~14個=実年齢+20歳、15個以上=実年齢+30歳と言った具合です。いかがでしょうか、実年齢以上のチェックが付いてしまった方は要注意です。
陰嚢湿疹を治すためには「腸内環境」の改善を
腸内環境には善玉菌と悪玉菌と日和見菌のバランスが大切と言われています。現代の食生活や不規則な生活でこのバランスが崩れると、腸内環境に異常をきたしてしまいます。理想のバランスは、「善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割」です。
善玉菌
腸内の運動を促すなどして、腸内環境を整える菌です。また、悪さをする悪玉菌nお侵入や増殖を防ぐ免疫機能もあります。一般的に「乳酸菌」とよばれており、代表的なのはフェーカリス菌・アシドフィルス菌、ビフィズス菌などが挙げられます。
悪玉菌
ウェルシュ菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などが、腸内で有害物質をつくり出します。 悪玉菌が増えると、便秘や下痢などお腹の調子が悪くなることもあります。
日和見菌
腸内の善玉菌・悪玉菌のうち、優勢な方に同調して作用します。
食生活の調整とビフィズス菌で腸内環境改善を
腸内環境を整える為には、悪玉菌を増やさない食生活を心がける事が必要です。肉を食べ過ぎたり、動物性のタンパク質の過剰摂取は控えたほうが良いかもしれません。また、野菜・海藻類を食べれるのであれば、積極的に摂取しましょう。
また、善玉菌を増やす方法として、善玉菌の一つであるビフィズス菌をサプリメントで摂取する方法もあります。ビフィズス菌は、整腸作用は勿論、感染症の予防、アレルギーの抑制などさまざまな働きがあることが証明されています。
僕が愛用しているのはファンケルの快調サポートです。ビフィズス菌が50億個配合されている上に、胃酸から摂取したビフィズス菌を守って、生きたまま腸に届けてくれます。
初回は1,000円なので、試しやすいです。 公式サイトによると、整腸作用がメインなので、便秘の人にも下痢気味の人も使用出来るそうです。
この記事のまとめ
いかがでしたか。陰嚢湿疹の症状や原因には腸内環境が深く関わっていることがわかりました。まとめるとこんな感じです。
- 食事の欧米化が急激に進み、肉や卵や牛乳など動物性タンパク質を多く摂取する様に。
- その結果腸内の悪玉菌が増える。
- 腸内の悪玉菌が増えると免疫力が低下。
- 血液もドロドロになる。
- 食物アレルゲンや毒素の排出を妨げる。
- 異常として陰嚢湿疹の症状が表れる。
食事で動物性たんぱく質を減らし、悪玉菌の増殖を抑えましょう。また、善玉菌をサプリメントや健康食品で摂取することもおすすめです。