陰嚢湿疹の痒みと言う名の長い道程を「リドカイン」が抹殺した
陰嚢湿疹という男の敵。長い道程になりそうだ…。恥ずかしくて誰にも相談できずに困り果て、「どうしても治したい!!」と思う同志に、色々な痒み止めを試した僕が、市販で購入する事が出来る塗り薬、そしてリドカインの実態を紹介したいと思う。
リドカインとは
正式名称は「リドカイン塩酸塩」だそうです。リドカインとは、簡単に言うと「局部麻酔」。医療現場でも検査時や歯科領域で局部麻酔に使われている成分です。 市販薬では主に痒み・痛いを抑える成分として軟膏に配合されています。つまり、その市販薬さえ塗れば、痒みを感じる感覚自体が(ほぼ)麻痺するというもの。
リドカインの仕組みは、神経に働きかけて痒みを伝える伝達を遮断するのです。痒み・痛みの伝達だけではなく、周辺の運動神経も遮断されるため、部分的に動かしにくいこともあるそうです。
リドカインで陰嚢湿疹は完治しない
薄々お気づきの方もいると思いますが、痒みを感じる神経をシャットダウンするだけで、リドカインそのものに陰嚢湿疹の治癒能力はありません。痒みを感じさせないため、掻きむしる回数が減る。なので、皮膚に必要異常の刺激を与える必要がなくなるのです。あとは、痒みのストレスから解放されるという精神的作用です。
陰嚢湿疹でメジャーな市販塗り薬
リドカインが配合された市販の塗り薬について話す前に、陰嚢湿疹で有名な塗り薬に「リドカイン」は配合されていないことが多いです。
ポリベビー
メジャーなところで言えばポリベビー。赤ちゃんに使っても大丈夫なぐらい安全性があります。ただ、「リドカイン」は入っていません。殺菌・抗ヒスタミンの成分が入っているだけです。痒みが軽度な方には良いと思いますが、掻きむしって皮膚がじゅくじゅくになり→乾燥するサイクルを繰り返している人にはあまり効果は期待できないかもしれません。ポリベビーにはじゅくじゅくしている幹部の内側から働いて乾燥を促す効能のある酸化亜鉛が配合されていて、僕は逆にそれで乾燥して痒みに繋がってしまいました。
デリケアM's
メンズが一番お買い求めしやすいのがデリケアエムズ。メンソール配合でスーッとして痒みを忘れさせてくれる効果がありますが、個人的な感想では慢性的な痒みを伴う陰嚢湿疹の前には全く歯が立ちません。成分も抗ヒスタミン・殺菌・血行促進作用のあるものが目立ちます。そしてデリケアM's特有のメンソール配合処方。これが逆にスーッとした爽快感でタマタマが悶絶しました。 痒みを忘れるためなのでしょうが、股間に塗る用であればもう少し優しい処方のほうが助かります…。
結論:リドカイン配合が最強だった
色々な塗り薬がありますがリドカイン配合の薬が一番最強でした。先ほども申し上げましたが、、、リドカインそのものに陰嚢湿疹を完治する効果はありません。が、しかし、治療の一歩としてまずは掻かない、皮膚を傷つけないというのが一番です。痒みそのものが抑える事が出来れば皮膚を正常な状態に保つ事が出来ますよ。あとは痒みを感じるストレスから解放されるのは、本当に楽です。
リドカインが入っている市販薬
フェミニーナ軟膏
(僕が絶対的効果を感じてオススメするのが、フェミニーナ軟膏です。)
成分 | 配合量(100g) | 効能 |
---|---|---|
リドカイン | 2.0g | (局所麻酔成分)かゆみを素早く鎮めます |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 2.0g | (抗ヒスタミン成分)かゆみの発生を抑えます |
イソプロピルメチルフェノール | 0.1g | (殺菌成分)雑菌の発生を抑えます |
トコフェロール酢酸エステル | 0.3g | (ビタミンE)血行を促進して肌の新陳代謝を高めます |
使い方:1日数回、患部に適量を塗布してください
注意点:(1)小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させること
(2)目に入らないように注意すること。
万一、目に入った場合には、すぐに水またはぬるま湯で洗うこと。
なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けること
(3)外用にのみ使用すること
同じ部位に他の外用剤との併用は避けること 患部やその周囲が汚れたまま使用しないこと
リドカイン、ちゃんと入ってます!
メンソレータムADクリームm
メンソールが入っているので僕は避けていますが、こちらもリドカイン配合です。また、化膿した部分には使えないので注意してください。
成分 | 1g中の成分量 | 働き |
---|---|---|
リドカイン | 20mg | すばやくかゆみをおさえます |
クロタミトン 50mg | 50mg | 温感神経にはたらき、かゆみを軽減します |
ジフェンヒドラミン 10mg | 10mg | かゆみの原因であるヒスタミンの作用を止めます |
トコフェロール酢酸エステル | 5mg | 血行を促進し、傷の治りを助けます |
グリチルレチン酸 | 2mg | 炎症をしずめ、かゆみのもとをおさえます |
使い方:1日数回、適量を患部にぬってください
注意点:次の部位には使用しないでください。
(1)目や目の周囲、口唇などの粘膜の部分等
(2)傷のあるところ
次の人は使用前に医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
(1)医師の治療を受けている人
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
(3)湿潤やただれのひどい人
使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を 中止し、この説明書を持って医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。
この記事のまとめ
市販の塗り薬を買い漁り色々試した結果、
- 痒みを鎮めてくれる薬
- 痒みをシャットダウンしてくれる薬
があり、その中でも痒みをシャットダウンしてくれる成分が「リドカイン」である事がわかりました。(体感しました。)軽度の痒みの場合は、リドカインなしのポリベビー等でも大丈夫かと思いますが、長く陰嚢湿疹を患っている人にはリドカイン配合のフェミニーナ軟膏を試してもらいたいと思っています。解放された時にはnon-ストレス!もう赤子に戻ったようです。